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再生医療

「保存療法を続けているが、痛みが取れない」「手術と言われたが、できれば避けたい」と思われる方も少なくありません。
 そういった方々におすすめしたいのが、保存療法と手術の中間となる治療法「PRP 療法」です。
 PRP療法とは、患者さん本人の血液中の血小板を利用した「再生医療」のひとつです。
血液中から組織修復作用のある成長因子を含む血小板を抽出し、体の痛んだ部分に注入する方法です。注入したPRPは自然治癒力をサポートするため、痛みの軽減や早期治癒が期待できます。PRP療法はご自身の血液を使用するので重篤な副作用もみられず、患部の切開は不要で「注射だけ」で済むので、現在注目を集めている治療法です。
 PRP療法は近年、変形性関節症や慢性腰痛への応用など整形外科分野にも広がっています。
海外では以前よりスポーツ選手の筋肉・腱の治療に応用されており、田中将大選手(元ヤンキース)や大谷翔平選手(エンジェルス)が右肘のじん帯損傷治療としてトミージョン手術*1ではなくPRP療法を行ったことはニュースで報じられたので、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。
*1トミージョン手術:野球肘(内側側副靭帯損傷)のじん帯再建手術。入院は1週間程度だが、その後の長期リハビリが必要であり、故障前と同レベルの状態に戻るには1年半程度かかる。
 当院でも自由診療にて「PRP療法」を行っております。
保存治療で十分な効果がみられない方などPRP療法にご興味ある方は、当院までお気軽にご相談ください。

関節の再生医療とは?

 

再生医療とは、病気や怪我によって臓器・組織機能が失われた際、失った機能を再生・回復させることを目指した医療技術です。現在日本ではトップクラスの基礎研究・臨床研究が進められており、京都大学の山中教授によるiPS細胞(人工多能性幹細胞)開発でのノーベル医学・生理学賞受賞(2012年)などは、記憶に新しいところです。
整形外科の分野では、変形性膝関節症や股関節症、肩関節症などQOLに影響の大きい膝・股・肩・腰の障害に対する新しい治療法としてPRP療法が注目を集めています。

変形性関節症に対するPRP療法

「膝の痛み」でお困りではありませんか?

  • 立ち上がるとき・歩き始めなど動作を開始するときだけ痛くなる
  • 痛みで正座や階段の昇り降りが難しくなる
  • 何もしていなくても(安静時にも)痛みを感じる
  • 膝をまっすぐに伸ばしづらい

 これら「膝の痛み」を生じる原因のほとんどは、「変形性膝関節症」によるものです。
 日本関節病学会によると、日本の変形性膝関節症の推定患者数は、自覚症状を持つ患者さんでは約1,000万人であり、X線検査で診断される潜在的な患者さんでは約3,000万人と報告されています*3。変形性膝関節症の発症率は高齢ほど高い傾向となるため、超高齢化社会を迎えている現在、患者数は増加の一途と辿っています。
*3(参考)初級編★「変形性膝関節症」の基本|日本関節病学会

痛みや腫れがみられる軽症~中等症の変形性膝関節症では、ヒアルロン酸注射や内服薬・外用薬による「保存治療」が中心となります。しかし、これらの保存治療が効かない、効果が期待できないケースでは「手術」を検討することになります。
 とはいえ、痛みを取りたいが手術はしたくないので、今後の治療について迷われている方は意外と多いのです。そんな保存治療では効果が不十分な「変形性膝関節症」の方におすすめしたい治療法が、保存治療と手術の間に位置づけられる再生医療「PRP療法」です。

 

PRP療法とは?

転んで血が出てしまったり指を切ったりしたとき、いつのまにか血が止まり(傷が塞がり)、その後カサブタとなって治った経験をお持ちかと思います。
 この傷を治す過程で重要な役割を担っているのが、血液中の「血小板」です。
 実は血小板には血を止める物質のほか、「傷を修復する作用」のある物質(成長因子)が含まれており、PRP療法はこの原理を、利用しています。  PRP療法は、血液中から血小板を多く含んだ「多血小板血漿(Platelet Rich Plasma:PRP)」を抽出して、傷ついた部分に注入する治療法です。
 PRPには組織修復作用のほか、抗炎症作用、関節軟骨の破壊を誘発する「サイトカイン」を軽減させる作用を持つ成長因子が含まれており、本来体が持つ修復しようとする力(自然治癒力)をサポートします。

期待できる効果と副反応

PRP療法では次のような効果が期待できます。

  • 痛みの軽減
  • 組織の修復
    動かしやすさ・日常生活動作の改善
  • 変形の進行抑制

PRP療法はご自身の血液を利用するので、基本的に副反応は起きにくいですが、注射後は赤み・かゆみ・痛み・腫れなどが3~4日みられることがあります。
 しかし、これらの症状は自然に治るので心配ありません。もし、気になる点が続くようでしたら、お気軽にご相談ください。

PRP療法のメリット・デメリット

PRP療法のメリットには、次の点が挙げられます。

  • 入院が不要で、手術を行わない治療法
    患部を切らなくて良いので、治療後はこれまで通りの生活を続けることができます。
  • アレルギーや重篤な副作用・感染症のリスクが少ない
    ご自身の血液を使うので、手術に比べて安全性が高いです。
  • 注射による治療なので、治療痕が残りにくい
  • 何度でも受けることができる

PRP療法のデメリットには、次の点が挙げられます。

  • 標準的治療ではなく、臨床データを積み上げている段階の治療
     再生医療の約60年の歴史の中で、血小板やPRPの研究・臨床応用については、比較的早くからなされていましたが、現在も引き続き多くの医療機関で有効性や安全性の検証を行っている最中です。
  • 治療効果には個人差がある
     PRP療法はご本人の血液を利用する治療法であり、血液内の血小板の量などには個人差があります。そのため、薬剤の様に単純に比較することはできません。
     しかし、これまで発表されている論文の多くは、PRP療法の効果を約60~70%と報告しており、重症度別では明らかな変形がみられる前の中期までの変形性膝関節症に有効とされています。
  • 今のところ、健康保険の承認がされていない
     全額自己負担の自由診療となります。

PRP療法をおすすめしたい方・受けられない方

PRP療法をおすすめしたい方
  • 保存療法(ヒアルロン酸注射など)をしているが、痛みが取れない
  • できるだけ手術までの時間を稼ぎたい(家庭や仕事の都合で今は休めないなど)
  • 手術の適応とされたが、手術はしたくない
  • 高齢者や合併症などによって、手術ができない
  • 今までにヒアルロン酸注射を受けたが、効果が十分ではない方
  • 人工関節にする程ではないが、定期的に注射を打っている方
  • 何か月も膝に水が溜まり、膝が曲げにくい方

当院のPRP療法の費用

 

近年、日本国内でPRP療法に対する研究や普及が進んできていますが、今のところ健康保険は承認されていません。そのため、PRP療法は「自由診療」となります。
 また、PRP療法は再生医療のひとつですが、先進医療や高額医療の補助の対象とはなりません。
 当院のPRP療法にかかる費用は、1回片膝あたり約180,000円(税込み)です。
 両膝の場合は360,000円(税込み)のところ、330,000円(税込み)と30,000円割引となっております。

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